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役所の旅行 (1)

舛添東京都知事の出張予算が高いだとか、別荘に行っているのがどうだとか、批判が記事になっている。

 

前にも書いたかもしれないが、自分は首長や議員をあまりにも厳しく予算的に攻めることに対して、反対である。選挙で選ばれた首長の予算にケチをつけることは、結局は有権者の首を絞めるだけで、役人や出入り業者は大喜びしているだろう。

しかし、いろいろ考えるうちに、視察旅行について自分の経験で具体的に書くほうが、皆さん方に問題をイメージしていただきやすいのではないかと思いだした。

 

もう、2~30年も前の話になるが、自分は何度も役所の視察旅行でヨーロッパやアメリカやオセアニアなどにご一緒した。こういうツアーは役所の担当箇所が出入り業者に条件を示して、入札をする。その際、ほとんどの場合、全行程8日、何日に出発、訪問国、視察テーマなどを提示する。業者は単に費用だけではなく、効率の良い都市の周り方、より良い訪問先の提案などをしないといけない。

しかし、ここであまりにも自由時間が多かったり、観光の時間が多かったりすると、市民のオンブズマンからクレームが来る。そうすると、ヨーロッパ8日間などということになると

1日目 日本から第1都市へ移動
2日目 第1都市で半日観光(半日市内視察と書くのだが、実際には所謂観光をする。)半日どこかを訪問
3日目 第1都市で午前・午後別の箇所を訪問
4日目 第1都市から第2都市へ移動し、第2都市の市内視察
5日目 第2都市で2か所程度の視察や訪問
6日目 第2都市で1か所公式の訪問、午後フリータイム
7日目 日本へ向けて出発
8日目 日本到着

というようなことになる。アメリカやオーストラリアだったりすることもあって、6日だったり12日だったりいろいろするわけだが、大方はこういうパターンで行く。

しかし、公務員の皆さんというのは、こういうことがなければ、自分でヨーロッパに行ったりすることはなかなかない人が多い。心配である反面、あちらにもこちらにも行きたいと思っておられる。

添乗員などをやっていると、「ああ、パリか、また行けばいいや」みたいな感じになるのだけど、視察で行く人はそういうわけにはいかない。

パリに行けば、凱旋門も見られる、ムーランルージュも行ける、バトームッシュ(セーヌ川クルーズ)も行く、ルイ・ヴィトンも行く、ベルサイユも、ルーブル美術館も・・・という感じに誰もが思うわけだが、それは日程に余裕があってのことで、びっしり公式予定が入ってしまうと、あれもこれもというのは無理だ。

一方で、そのように公式訪問でなくてもぶらっといろいろなことろを訪問することは、役所の皆さんにとっては自分はかけがえのない財産になると思う。ある首長さんは北欧の、おそらくご自分の町と同じぐらいの田舎の町においでになった時に「道路のわきに側溝がないな」とつぶやいておられた。行政に携わっている人でないと見ることができない、様々な発見を街中で見ることができる。

 

上記のような日程で訪問すると、実際には、帰るころには「えっ、せっかくヨーロッパに来たのに、あそこにも行っていない、ここにも行っていない」という感じになる。訪問先から訪問先への移動だって、1時間2時間かかるわけだし、食事の時間もある。

書面にすると「あそこを訪問して視察でした、こちらで会議でした」と書いてあれば、書面上は、さも真面目に公務をこなしたように見えるが、会議室でミーティングして移動中のバスで時差ボケで寝てるようなら、別に海外に行かなくてもいい。来てもらったっていいし、テレビ会議をすることもできる。

 

だから、自分はここでも、あまりにも厳しく役所の旅行の余裕を削ってしまうのは反対なのです。(続く)

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