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高い理想を持つ (2)

ロシアは革命が起こってソ連になるまでは教会とともに歩んできた。ロシアの父と言われる人は、モスクワ郊外で修道生活を行った聖セルギイという方で、天使と奉事したとか、戦場で戦っている人がなくなると教会の中にいてもそれがわかって次々にその名前を挙げて祈祷したとか、さまざまな逸話が残されている。このセルギイの時代の教会のトップだった人はモスクワの府主教の聖アレクセイで、この方も病気を治癒するなどの奇蹟が伝えられており、その能力をしたって当時敵であったモンゴルの王の目を治癒したなどと言われている。

 

自分はロシアでそういう経験はないのだけれど、ギリシャに行ったときには彼らは彼らなりの理屈があって、宗教的な話になると口から泡を飛ばしてこちらを論破しようとしてくる。日本で普通に育った人、よく勉強している人、そういう人でそれが仏教なのか武士道なのか知らないけれどもそれなりの理屈や理想というようなものがあっても、そんなものはお構いなしだ。そして、なるほどギリシャにはそのような巨大な文化的な遺産がある。
多分ロシア人でも、ではセルギイと比べてどうか?というような考えを持つのではないか?

 

彼らが理想と考えるものより優れた理想をこちらが持っていなければならないと思うのだ。

 

先日テレビが南アフリカのネルソン・マンデラの業績を伝える番組をしていた。自分はそんなに詳しいことは知らなかったのだが、一つ惹かれた点は、アパルトヘイトが撤廃されたあと、それまで黒人をしいたげてきたアフリカーナと呼ばれるオランダ系の人々に対して、マンデラ氏が積極的に大臣に登用したり和解をするように歩み寄ったりして、結果的に激しい暴力沙汰のようなことが起こらずに済んでいるという点だ。

普通虐げられた人が解放された場合、復讐のためにテロが起こったり暴動が起こったりすると思うのである。ところがマンデラ氏は黒人も白人も誰も自由で同じように権利を持っているべきという理想を掲げ、白人にも理不尽な暴力行為の被害があってはならないという風に考えて、それを実行に移した。相手側の言語を学び、獄中ですら官吏と話し合いをもって双方の融和に努めた。マンデラ氏の高い理想が支配層の理想を凌駕した。

 

そういうことで考えると日本の先人たちの功績も優れたものだと思う。今はA級戦犯と言われている東条英機、松岡洋右などは、あらゆる民族的差別があってはならないという理想のもとに、ドイツからの要求を撥ねつけてシベリアのユダヤ人2万人を助けた。彼らは軍事裁判で裁かれてしまってその功績が讃えられる機会があまりないのは残念だが、しかしそういう功績があるからこそ、あれだけの敗戦の後でも日本は世界で評価され発展を遂げることができたと考えたい。

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