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Happy ending

NHKの時代劇「妻はくノ一」というのあって、スパイ目的で嫁いだ先の男に本気で惚れてしまって組織を抜けて戦うというストーリーで何回か放映された。登場人物は皆死んでいく凄まじいストーリー展開で、最後どうなるかと思っていたら、男と結ばれて船に乗り追っ手の来ない外国に向けて無事逃亡した。よかったよかった。

 

いいねえ、ハッピーエンディング。「やったー!」みたいな、どうしようもないと思っていた何かが解決されて、みんなハッピー。

 

そういえばアナと雪の女王の最後はYoutubeなんかでHappy endingと検索すると案外載っていたりする。リズムのいい期待を持たせる音楽、その中には「生まれて初めて」とか「雪だるまつくろう」みたいな、子供のころのトラウマを解消するかのようなメロディーが織り込まれていて、エルサが「用意はいい?Are you ready?」と言ってあたりを凍らせると人々が一斉にスケートを始める。ストーリー的にはちょっと取ってつけたようなHappy endingだけど、よかったよかった。パチパチ。

 

ハリポタ。終わりのころの作品ではだんだん流れが暗くなっていくわけだが、たとえば「賢者の石」のときは、寮対抗の点でグリフィンドールが逆転で優勝して、スリザリンの皆さんを除いてみんなが飛び上がって喜ぶ。ここでも、ハリポタのハッピーエンディングの音楽は決まっていて、それが流れると、「ああ、終わったんだな」という気分になる。

 

インディペンデンスデイ。宇宙人の操縦する巨大な飛行物体は、強力なシールドで守られていて地球の軍隊は歯が立たない。しかし、MITの天才技術者が宇宙人のシステムにウィルスを仕込んでシールドを無力化し、酔っぱらいのおじさんが戦闘機ごと相手の武器発射口に突っ込んで宇宙船を破壊する。大統領の載っている飛行機や地上の管制室で「あいつがやったぞ」と歓喜のガッツポーズがあがる。

 

スターウォーズだとジェダイの復讐でしょうかね。小人原始人みたいな連中と一緒に帝国の軍隊を翻弄し、デススターは破壊され、ダースベーダーは死の間際に自分を取り戻す。お祭り騒ぎになって、霊体となったアナキンとヨーダとオビワンが見つめている。

 

いいですねえ。ハッピーエンディング。

 

だけど、こうやって見ていくと、どうもこういう形のスカッとしたハッピーエンディングってアメリカの作品ばっかりみたいな気がします。

一応日本の作品で拍手喝采的なやつというと、ジブリ版の「魔女の宅急便」かな。初期のウルトラマンシリーズは割と「みんなでやっつけました」感があった。でも、思うほどない。宇宙戦艦ヤマトでガミラスをやっつけて全員で「ヤッター」的な終わり方をしているかというとそうではない。「天空の城 ラピュタ」は?一応ハッピーだけど、みんなでパチパチという感じでもない。ジブリ作品は「もののけ姫」でも「千と千尋の神隠し」でも、余韻を残す複雑な終わり方だ。水戸黄門はハッピーかもしれないけど、そのハッピーは「お上」がちゃんとしてくれた、というハッピーで、「宇宙人倒しました!」というのと微妙に違う。

 

「北斗の拳」でケンシローがサウザーを倒す場面があって、サウザーはいまわの際に彼の師匠とのストーリーを回顧する。そういう動画があって、そこにアメリカ人がコメントをしていた。

なんでも、アメリカの悪者はその由来もわからず「悪だ」と単純に決まっているのに、日本の悪役にはなぜ自分が悪に走ったのかそれなりのストーリーがあって面白い、みたいなことを言っていた。そう、サウザーもラオウもそれなりに尊敬される悪役なのだ。

 

実はこれは結構大きな問題かもな。アメリカ人は「犠牲者が出ても正しいもんは正しいんだ!みんなでやりましょう」的な結末でないと多分納得できないのだろう。逆に日本では気持ちの細やかさみたいなものが大事にされているのだろうが、もう少し、こう、バカ明るい感じのものがあってもいいのかもしれないとは思う。

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