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幸せ (1)

もらい物のプチトマトがこの時期にしてはとてもおいしく、母が孫のところ、私の妹の家だが、そこに持って行ってやりたいと言い出して、夜急きょ出かけた。

無事トマトを届けた後、帰りの道すがら、母は自分は幸せだ、みたいなことを言い出した。

近所のおばさん、私から見ておばさんであって、実体は完全におばあさんと言えばおばあさんなのだが、その方はある程度財産もあり、同居している娘夫婦とはそれほど仲良くしているわけではないが、好き勝手な生活ができていて、その方は自分が本当に幸せだと言っているという。しかし、母自身は別の意味で自分も幸せだという。夜に突然孫のところに届け物をしようと思っても、私みたいな同居している子供がいて、好き勝手に外出することができ、もって行ったら行ったで娘家族にはありがたく受け取ってもらえる。近所の皆さん方も、どこもうまくいっているわけじゃない。息子さんが遠く離れている家庭もあれば、仲のよくない家庭もある。「あんたはいいねえ」と言われる、というわけだ。

 

これは一理ある。

 

リュディア王クロイソスがギリシャの賢者ソロンを招いて自分の金銀財宝を見せた後、世の中で誰が一番幸せだと思うか、と聞くと、ソロンはすでに亡くなったどこそこの街の誰それが幸せだったと滔々と論じはじめた。クロイソスは自分が幸せな人間だと言われるのではないかと期待して待っていたが一向にその気配がないので、ソロンになぜそうなのかと聞くと、ソロン曰く、そこそこに子供もいて、それなりの仕事の成功もあって、なおかつ結構な死に方をした人は幸せな人だという。王はまだ死んでないからわからない、というわけである。

その時はクロイソスは立腹してソロンを追い出したのだが、のちにペルシャと戦争をして破れ、火あぶりの刑に処されるという段になって初めてソロンの言ったことが正しかったと悟り、点火された薪の上でソロンの名前を呼んだ。事情を知ったペルシャ王キュロスは薪の火を消そうとしたが、既に火勢を抑えることができなかった。このとき、突然の雨・・・ヘロドトスはそれがアポロンのおかげとしているわけだが・・・で、火が消え、クロイソスは命を取り留めることとなった。

 

既に人生の主な期間を終え、まあまあ子や孫に恵まれている人が自分が幸せだと言うのは、それはそれで説得力はある。説得力はあるが・・・

 

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