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έργοとδουλειά

テレビで「テレワーク」という言葉を聞いた。なんでもオリンピックの最中、交通機関がいっぱいになるので家から仕事ができるように企業が「テレワーク」を推進しているのだという。

一般的に「テレ」なんとかというのは遠隔で何かをするときに使われる言葉で、一応ギリシャ語起源の言葉である。

  • telephone 電話 = τηλε(遠隔の)+φωνη(声、音) τηλέφωνο(ティレフォノ)
  • telegraph 電報 =τηλε(遠隔の)+γραφειν(書く) τηλεγραφία(ティレグラフィーア)

などがある。テレビジョンtelevisionというのは、teleはギリシャ語なのだけれどvisionはラテン語系統の言葉なので、いわば重箱読みである。ギリシャ語ではτηλεόραση(ティレオラシー)という。昔の言葉で「見る」というのはὁράω(ホラオー)という単語があって、ορατός(可視の)、ορατότητα(見通し、視程)みたいな言葉があり、そちらのほうがギリシャ語チックだ。

 

さて、そうするとテレワークのworkに相当する言葉は何だろうか。

「働き」「仕事」に該当する単語はギリシャ語で2つある。造語や派生語、名詞や動詞への変化がたくさんあるから、2つの系統の言葉と言ったほうがいいかもしれない。

一つはέργο (エルゴ)

もう一つはδουλειά (ドゥリア、ズリア thoulia)

だ。エルゴはもともと働きの意味だが、今では単にこの単語だけを使うと物理学での仕事という意味か、芸術作品などの意味になる。ただεργάζομαιのような動詞もあるしλειτούργια(λειτο+εργια)というような派生語もある。一般にliturgyというと教会の儀式のことなのだけれど、アクションというような意味でも使われる。エネルギーなどというのもエルゴから派生した言葉ですね。

一方でδουλειάはδούλος(奴隷、僕)という言葉から来ている。労働、雇われてする仕事というのがもともとニュアンスである。

 

でも、τηλέργιαとかτηλεδουλειάという単語は見つからなかった。έργοもδουλειάも、テレワークの本質的なところをとらえている単語ではないということなのだと思う。多分ギリシャ人の頭の中で同様の言葉を考えるとするなら、「遠隔操作」なのか「遠隔雇用」なのかというところ辺りをもう少し明らかにするような単語を選ぶのだろう。

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