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市役所と駅

うちの前は三叉路になっていて、さらに横断歩道がある。朝の通勤時間帯は、ド田舎であるにもかかわらず、長い車の列ができる。

湿気の多い、雨の続く山陰の冬を迎えている。洗濯物がなかなか乾かない。そこで3日分ぐらいの洗濯物をコインランドリーにもっていって乾燥させようと思い、8時20分ぐらいに車に洗濯籠を積み込んで出かけようとしたが、車列がなかなか途切れない。3分経ってやっと車列が途切れ、前の列に続いて出かけた。

すると、車列は木次町里方の交差点の前であちこちに曲がっていく。里方交差点の向こうには市役所があって、職員が止める駐車場は市役所の敷地内ではなく、少し離れたとこにいろいろな駐車場がこしらえてあって、そこに止めるのだ。市役所の敷地内には、ほとんど駐車スペースはなく、20台だかそこらの駐車スペースはいつもほぼ満杯である。
里方信号の手前、百メートルなにがしのところには、広々とした駐車場がここかしこにある。しかし、その駐車場は一般の人が駐車してはいけない駐車場である。

車の長蛇の列は市役所に行く職員のものだったわけだ。

 

そういうことって、街ではなかったと思う。長く京都にいたが、ご存知の通り京都の市役所は京阪三条から歩いて行ける場所にある。大阪市役所は淀屋橋からすぐだ。職員は一応電車で通勤ができるわけだ。

雲南市役所に一番近いのは木次駅だろうが、1km以上は離れている。歩いてこられるような道も整備されていない。

もし、市役所が駅の近くにあったら?車で来るしかない人もいるだろうが、通勤時間に合わせて列車を走らせれば木次町内、大東町内、加茂近辺の人は列車で通勤することもできただろう。もし市役所に行く100人が列車で通勤すれば、赤字路線の問題は起こらないのではないだろうか?

 

この近辺で考えると、一応出雲大東駅はいろいろなものが近くに集積しているとは思う。つまり、雲南市民病院が目の前にあり、裏に回れば大東中学校がある。学校関係者や病院に行く人は駅を使う必然性があり、列車の本数こそ少ないものの、なんとかかんとか交通弱者が列車を使うことができる。
お店は・・・ない。これでスーパーがあればいいのだが。以前は駅前にスーパーふくまというスーパーがあったがつぶれてしまった。しかしそれも、必ず一定数の人が駅前に行くという前提があれば、存続したかもしれない。車が今ほど普及していなかった時代、病院に行く人がついでにお店に行くということは普通の光景だった。
木次の駅前は今はスーパーのマルマンがあるのだが、木次の駅に行く必然性はないと思う。つまり、学校や役所などが駅前に集まっていて、そこに行く一定数の人がいるというわけではない。車で行くなら、別にマルマンに行く必然性はないように見える。

 

どうも釈然としないなあ。地域に住んでいる人間は、車で行くかどうかがすべてだ。しかし、外部から人が来る時は、駅があるかどうかがとても重要だと思う。「最寄りの駅はどこですか?」ということになると思うのだ。

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