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クリーチ、聖パン、ご聖体・・・

ハリストス復活。クリーチの記事を書いたら、コメントがあったので、大体ご説明したい。

クリーチкуличьはロシアやウクライナなどで作られる、復活祭のパンです。お菓子、というのだけれど、でも作り方は、卵やバターや干しブドウ、蒸留酒などを混ぜて作るものの、メレンゲやベーキングパウダーで作るようなケーキ菓子ではなくて、イーストと強力粉で作るパンに近い。ちなみに日本人が普通に「クリーチ」と発音すると、これにぴったりのロシア語の単語で「たばこを吸うкурить」という単語があって、下手にクリーチが食べたいというとタバコが吸いたいと勘違いされる恐れがあります。

復活祭のひとつ前の日曜が枝の祭、イエルサリム入城で、その前40日に渡って大斎(断食)の期間があり、その期間は肉や卵や乳製品を食べません。受難週の金曜に当たる聖大金曜日に復活祭で食べるクリーチや赤く染めたゆで卵、所謂イースターエッグを作ります。そして、これらのものを翌日土曜日教会に持って行き、教会で成聖してもらいます。そのまま、土曜日の夜中12:00に復活祭が始まり、その晩は徹夜で復活祭を祝って、朝クリーチや卵を食べて、斎明けをするという形になります。

このクリーチというものは、私自身はギリシャに類似のものがあるということは聞いたことがありません。おそらくスラブ圏のものなのだと思います。

 

一般的に成聖されたものは腐りません。教会ではミステリア(機密、カトリックでは秘跡)という言葉を使いますが、東洋人の我々からすると一種の魔法ですかね。正教会に行けば、昔の復活祭で成聖した卵が腐らずに中で乾燥してカラカラと音を立てている、というようなことをお聞きになることがあるでしょう。

教会でつかわれるパン、教会の外から見た人が一般的な認識でいうパンというものは、いくつかの種類というか、違いがあります。

 

一番多くの人がイメージされるものはまずご聖体だと思います。

ご聖体は最後の晩餐を模して行われるわけですが、カトリックさんはこの木曜日の晩が過ぎ越しの種入れぬパンの期間に入っていたと解釈して、イーストの入っていないウェハースのようなパンをご聖体としてお使いになります。私はカトリックさんのことはよく存じ上げませんが、信者さんが板状のパンを司祭さんから口に入れてもらっているところをご覧になった方は多いと思います。
一方正教会では、この晩はまだその期間に入っていないとして、イーストを入れて達磨さんのような形に焼いた白いパンを使います。通常このパンの上にはΙΣΧΣ ΝΙΚΑ(イイスス・ハリストス 十字架によりて勝てり」の文字が書かれています。

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このパンは、聖体礼儀(カトリックさんでいうミサ)の最中に聖変化によって、キリストの肉に変化します。そして、一般の信者さんに対しては聖血(聖変化したぶどう酒)に漬けた形で、分け与えられます。

 

また、同じパンが、聖変化するのではなく、信者の記憶に使われます。これは、生神女マリヤ、諸聖人、教会の神品(聖職者)のほか、死んだ信者さん・生きた信者さんの記憶したい方の名前を唱えながら、司祭がパンの一部を切り取ってご聖体の中に入れられることで、天で記憶されるというものです。仏教でいうと護摩に該当するものということになるでしょうか。

そして、この角を切り取られて残ったパンは、聖パンとして信者に供せられます。このパンも一般的には腐りません。

 

更に、クリーチのような、いわゆるお供えというか、教会でどうしても使うわけではないが、お浄めをしてもらう食べ物というようなものがあります。これは一定の形式にのっとって、バジルの枝を束ねたようなもので司祭がご聖水をかけて成聖するわけですが、この聖水を作る成聖には、洗礼祭で行われる大聖水式と、小さな器でできるような成聖の式とあります。また、洗礼の時にも水を聖にしますが、これはこれで成聖の式とは別のものです。

 

これで、一般的な範囲で説明できるところでは、大体ご説明していると思います。さらに詳しいことは、教会においでになって、いろいろお勉強されるとよいと思います。

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